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2010年5月

2010年5月21日 (金)

最後の愛人 5月19日発売!

表紙は「夕顔夫人」に続き、天野喜孝氏の画で実に見事である。

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10年程前にも何冊か
天野氏の画で装丁してもらった作品があるが、
インパクトがあり、夢幻の美といおうか、摩訶不思議な世界観といおうか
私の本の装丁の中でも特に異彩を放つ美しさである。

この私の書籍の装丁に
天野氏の絵の起用を企画した当時の編集者が独立し
昨今、無双舎という出版社を立ち上げた。

今、目の前に天野氏装丁の「夕顔夫人」「最後の愛人」が置かれているが、
この編集者、いや、今や社長とドンチャン騒ぎした当時のことを
懐かしく思い出し、感慨に浸る思いである。

できる編集者だとは思っていたが、
このご時勢に社長になるとは偉い男だ。

「最後の愛人」共々よろしくお頼み申す。


文庫版 「最後の愛人」 無双舎文庫
http://musosha.hondana.jp/book/b62717.html

(内容説明より)

さくらが散った、散ってしまいよった…。

24歳の愛人が自殺を遂げた。慟哭が胸をついて溢れだす。

72歳作家が辿った、「定年」した男たちの夢の後先―

24歳の若き愛人さくら。好みの女の原型ともいえる美しい女、ノンセックスの愛人。
彼女を女に磨き上げる事に生きがいと悦びを見出す72歳の作家。
しかし彼女は春の訪れを待たずに自らの命を絶つ。
取り残された老作家が綴る、狂おしく、美しい愛惜の日々。

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2010年5月14日 (金)

名人戦

三浦八段の応援に千葉県野田市関宿に行ってきた。

皆様ご心配頂いておりますが、
現在、体調至って良好!
好きな将棋とあれば家にじっとして居れず、またいい気候。
野田市の近くには、佐原の潮来もあるし、水郷巡りも楽しかろう。

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だが、残念なことにこの日三浦八段惜敗。

しかし、深浦九段の例もあるし、
(三敗から連続四勝をあげ、逆転優勝)
簡単なことです。
三敗したのだから、あと四勝すればいいのです。

がっくりと肩を落とした三浦君に、
こんな時は気分転換も必要だから、
明日、俺たちは潮来で舟遊びをするつもりだが、良かったら来なさいよ、
と言っておいた。

それでも将棋関係のスタッフはじめ、
マスコミ取材陣、取り巻きが大勢いるわけで
無理な話だよな、
と内心思っていたのだ。

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ところが三浦君は翌日我々と一緒に来てくれた。
取り巻き連中達は三浦が失踪したとさぞ慌てたのではあるまいか。

俺が連れ出していたのだから、ご容赦いただきたい。

こんなところが彼の愛すべきところなのである。

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夜、三浦君は私の部屋までやってきてくれて、将棋まで指してくれた。
名人戦を戦う棋士がである!
いい気になって、
「勝負はこれからだ、踏ん張れ、三浦君。勝負魂見せつけたれ」
などと偉そうに元気付けるつもりだったが、
二枚落ちの将棋で
これまた、俺、勝っちゃった。

流石に私に負けたってがっくりする様子はなかったが、
益々愛すべき棋士なのである。 

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勝負はこれからだ、
そんなことは私が言わなくったって
彼のこの晴れがましい笑顔を見れば
彼自身がそれを知っていることは一目瞭然。

三浦君がこれから巻き返し、
七局目の大決戦を迎えるのは
将棋の聖地、山形県天童だ。

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三浦君、天童に行くぞ!
俺は天童で君を待っている。

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2010年5月12日 (水)

映画制作悲喜こもごも (3)

愛染恭子の引退映画は
先日公開された「奴隷船」(新潮社刊)だったが、
引退映画というと記憶に残るのが、
谷ナオミが引退した「縄と肌」(現タイトル「緋桜のお駒」)
という女侠客の役柄だった。

やはり、引退公演は
「皆々様、ありがとうござんした!」
と気風のいい結い髪で
深々と頭を垂れるというシーンがジーンとくる。

懐古趣味と言われればそれまでだが
そんなことが脳裏に巡って
これで愛染を引退させるのが
無性に惜しまれてきた。

それで引退映画公開終了の報告をしにきた愛染に
開口一番、

「よし、愛染、やっぱり俺がもう一本脚本書いてやる。
引退映画は女侠客でなきゃあかん、だからもう一回脱げ!」

と言ったら、眼をパチくりさせていた。

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2010年5月 7日 (金)

データ(「原稿紛失騒動③」)

原稿紛失(「原稿紛失騒動②」) より続き

今や原稿用紙に
手書きで執筆する作家は
私くらいなものだろう。

現在は書いたものを
ワープロで打ち直して、
それをファックスで出版社に送っている。

私の悪筆は相当なもので、
すらすらと解読するには相当な年季がいる。

ワープロを打ってくれている女性も
20年来の付き合いだから
スムーズに仕事が運んでいるのだが、
当然この女性も老域に入っているわけで、
パソコンではなくワープロを使っている。

ワープロも、
今や化石みたいなものだと
息子が言うが、
壊れてしまえば、直す部品がないらしく、
彼女のワープロは
フロッピーの箇所が壊れていて、
データ保存ができないらしい。

だから紙に打ち出せば書いたものは
すぐ消去されてしまうとか。

編集者A嬢が
このワープロを打ってくれる女性のところに
データがあるはずです、と二言目にはいうのだが、
そんなものはとうの昔に消去されちゃってるわけだ。

続く

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2010年5月 5日 (水)

映画制作悲喜こもごも (2)

ありがたいことに
色々なところから映画化の話をいただくが、
実際ちゃんと制作され、
公開されるとは限らない。

この不景気ゆえ、
結局金が集まらない、
というのが原因の第一理由だけれど、
結構評判のいい「真剣師 小池重明」(幻冬舎刊)も
2度話があったが
2度とも公開まで至らなかった。

映画化でもされれば
小池も逸脱したアウトローの棋士というだけではなく、
記憶に残る棋士として世に知れると思うのだが、

これも小池の因果応報か、
あちらの世界からスポンサーに貧乏くじでも引かせたのか、
疑りたくなってくる。

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2010年5月 3日 (月)

好物

好物は 鰻

浜田山にある鰻屋
「さか井」に
週に2回は通っている。

病院への送迎車も承知していて、
透析後、自宅前に車をつけるのではなく、
鰻屋の前に横付けするのだ。

中から鰻屋の親父が出てきて、

ハイハイ、先生ここね~、

と言って奥の座敷へ通される。

まるでツアー観光バスが
土産物センターに立ち寄るかのように
当然の流れができている。

しかし、ここの鰻、うまい。

私は何を見ても食欲が刺激されないし、
何を食べても
食い散らかすようにしか食べないのだが、
この鰻だけはいつも完食。

ここの名物親父と
憎まれ口を叩きながらの、
鰻の肝の串焼きにビール、
これ、ささやかな幸せ也。

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20091217日 記

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